5.1. 2016

占星術の歴史

古代バビロニア――全ての始まりの場所

占星術の歴史

占星術は何千年もの間、私たちと共にありました。そのルーツを辿るには、古代のバビロニアにまで遡る必要があります。そこでは、神の意志を予想するために、司祭によって実践されていました。バビロニアから、占星術はギリシャに継承されていきます。彼らは星と信託から、未来を予測できると信じていました。インドでは、紀元前5000~3000年の間に占星術は構築されたと言われています。今日私たちが使用しているいくつかのサインは、彼らが発展・管理したものなのです。

エジプトと中国

紀元前4300年まで遡った発見によれば、誕生日に基づいてその人の性格を予測する、といったような占星術を最初に使用しだしたのは、エジプト人でした。中国ではまた、紀元前2800年頃、占星術のシステムを開発したといわれています。これは西洋占星術とはまったく異なる進歩を遂げました(詳しくは中国の占星術をご覧ください)。

こういった時代、多くの古代文化にとって占星術は、重要な位置を占めるようになりました。例えば、ローマの支配者アウグストゥスは、自身の星座である山羊座で飾られたコインを作りました。

中東

ペルシャ人とイスラム教徒の天文学者の多くは、科学と宗教上の理由から占星術を拒絶しましたが、アラブ人と一部のペルシャ人たちはギリシャからの占星術の教えを、数学や医学のようなその他の科学と同様に、受け入れました。

占星術の衰退と復古

占星術はローマ陥落後、人気が低迷し始めます。キリスト教においては、それは悪魔の仕業であると主張されました。教会はその力を成長させると、自分たちのためだけに占星術を実践しました。その後、ルネッサンスの時代になると繁栄を取り戻し、占星術は再び支持されるようになります。啓蒙の時代と呼ばれる17世紀の間に、科学の発展により、占星術は初めて二つの異なる専門分野、占星術と天文学に分かれることになります。

現在の占星術

占星術は20世紀初めに関心が復活されるまで、時代の裏で静かに活動を続けてきました。前世紀の間、占星術はいくつかの雑誌や書籍を通じて人気となりました。新しい時代の波がきたのは1960~70年代のことで、それにより占星術の地位は確固なものとなります。今日では、国際的な指導者たちが星回りを参考にしていたとしても、驚くに値しないこととなりました。現在でも、ある人々は未だに予知を信じようとはしませんが、同じように多くの人が、それを真剣に受け入れているのです。